電子国土による地図(マウスでズリズリ、縮尺の変更とかできます)

ラインでは引き切れないので例によってポイントのみ

探索日 2008年09月14日

奥山家(おくやまが)古道

江戸時代、天保年間から存在する道
R246の旧々道。と言ってもいわゆる"街道"では無い
川沿いの道が出来るずっと前、松田〜駿河小山間は、足柄峠を越える矢倉沢往還を通っており、
酒匂川の谷峨〜山北間の谷間は人の通えぬ難所だった
(2009.01 酒匂川右岸、平山〜谷峨間に脇街道があっのが判明)
そこを北山腹に迂回するルートで、谷峨、三保など西丹沢の人達が山北と行き来した道である

今回、参考になるかと国土地図から標高を読取り載せてます
間違ってるかも知れないので、重要なら鵜呑みにせず確認してください


AM 05:37
今回のスタート地は安戸隧道 標高149m

ここまでも自走。今回トランスボートは無し

御近所探索編で来た所だが、
今回のルートはここから始まる

おおう、隧道の照明って生きたのか
 
隧道の直ぐ脇、大野山方面へ向かう
いきなり結構な坂道だ
小雨降る中、スタート
 
AM 05:50
取り付きの急斜面を越えると、緩やかな道 標高190m

前方より沢山の走行音が聞こえて
「こんな山の中に?」と思ってると
東名高速の巨大な橋脚が見えてきた
 
東名をくぐると直進は大野山だが、
左に東名沿いの道へ入る

えっちらこっちら登ると巨大な鋼鉄のドア
この向こうを東名が走ってる

さて、入って・・・入れませんって!
 
AM 06:10
直ぐに陸橋で東名を越える 標高220m

こちらは東京方面
ちなみに両方とも下り線
上り線は上を交差してる方

道路左に先ほどの鋼鉄のドアが見える
 
反対側名古屋方面
都夫良野トンネルの抗門が見える
 
東名を過ぎ少し登ると左に怪しげなゲートがある
 
今回の重チェックポイント
新都夫良野トンネルへ(たぶん)続くトンネルである
国土の地図には描かれて無いが、
Yahoo地図などには載ってる
出口の無いトンネルかと思われたが、
場所的にソレ以外には有り得ない
多分、工事用→避難用かと思われる

さて、入って・・・嗚呼、シャッターが厳重そうだ!

しかし、このシャッター、中を走行する車の風圧だろうか、
ガタガタ、ガタガタ揺らす音がする
ナニカが中にいて「開けてくれ!」と叩いてるようでもある
 
東名走行計画は水泡と帰した(冗談ですよ)が、
古道探索は続く

AM 06:18
ぅぁぁぁぁ、急坂だぁ
すんごいPカーブ 標高250m
今、雨が強くなったら間違いなく「今回は中止」になりそう
 
法面は改良されてるトコもあるが、
古いのが残ってるのもある
そのチグハグ感がいいなぁ
 
AM 06:37
Yahoo地図に載ってた謎な区間

チェーンゲートの向こうはどうやら旧道らしい
 
車の通わなくなった道は、静かに埋もれようとしている

恐らくこの姿が、改良される以前の状態だと思われる
 
轍の無い苔むした路面を歩く人は居るのだろうか
 
AM 06:52
ようやく都夫良野集落に到着 標高370m

ここまであまり漕げませんでした
自分が非力だということと、
シティーサイクル風シティーサイクルで
来てるからですが

 
AM 07:05
都夫良野地蔵堂 標高400m

苦しかった登りも終了です
このルート最高地点

軒下をお借りして一休み
 
お地蔵さんとか観音像とか

道端のお地蔵さんは、
普請理由がアレなんでちょっと怖いですが、
道祖神とかは古い道を知る手掛かりになります
よくチェックしてます
 
下りです

嗚呼、苦しい登り坂から開放されるだけで
こんなに嬉しいとは

けれど、この道は集落を繋ぐ地元道でもあるので、
スピードは出しすぎないように
こんな朝早くでも高齢者マークの軽トラと
何度かすれ違ってます
 
AM 07:15
山北(来た方向)−中川(行く方向)
−嵐(当初行こうと思ってた方向)
道路(が)標識 標高370m

嵐方面に行くと、新都夫良野反対側の謎トンネルに
アクセスできる道に行ける筈です

けれど、先ほどの状態がアレでしたので、
そっちも似たようなものかと思い、諦め

古道制覇を目的とし、用沢(中川方面)を目指す事に
 
この辺は高原のサイクリング道みたいな雰囲気で最高
路面も良く整備されてるし、なだらかな道だし
 
AM 07:21
この辺の案内板 標高360m

ここから谷峨へ降りる登山道があったり、
頼朝桜があったり

ポケ〜っと走ってたら枯れ枝がチェーンに挟まったり
 
道路も広くなっていて、走り易いのですが、
ずっとこのままだったらヤだなぁ(自分勝手)
 
AM 07:26
大野山登山道入り口 標高360m

トイレがあります
まだ綺麗なんで最近出来たのかと
 
登山道分岐を過ぎるとコレです
ガッツ!
 
少し行くと集落が

霧の中に見え始めた時はちっとドキっと
幻想的でさえありました
 
AM 07:30
そしてコレ

ネットでココにあるのを知って、見に来ました
(謎トンネルはどーした?)

新林道標識2枚目ゲッチュ!
(お持ち帰りではございません)
 
でも本当に林道なのかよ
と思ったら、林道でした
 
でも道は今までと変わりません
良い感じ〜

所々、荒れてるトコもありました
 
AM 07:38
またもや道路(が)標識です 標高340m

山北(来た方向)−中川(行く方向)−大野山
 
上写真と同じトコ

どうやら先ほどのトコからここまでが
林道だったようです
 
小雨も上がり、
下の方に谷峨の町並みが見えてきました
 
この辺はコンクリ法面が結構高い
開削がさぞかし大変だったろうなぁ
 
路肩には古い車止めが残っている所も
現道と線形が違っているので
改良される以前のモノと思います
 
AM 07:49
大蔵野集落にある長光院 標高280m
 
ここにもありました第二東名標識
 
まもなくこの古道も終了です
 
急な九十九折りを一気に駆け下ると、、、
おっとと対向車
 
AM 08:05
県道76号山北藤野線に出ました 標高190m

用沢の外れ、
道の駅山北よりちょい丹沢湖方面です

写真は丹沢湖方面を向いて撮影
 
ここには立派な石碑があります
 
昭和二〜三十年代に人馬道を車道に
昭和47年に全面舗装道路完成
地域の人達にとっては悲願だったのでしょうね

どどーんと近代的道路が出来ても、石碑なんて建ちません
(地元有力者や政治家の名前の入ったのはあるか)
こういう石碑が造られる道は、もう生まれないでしょうね
 
県道76号線を山北方面に向かう
そういえばココにもあったんだっけ
第二東名標識

車で通るので、知ってはいたのですが、
止まって写真に撮ることはしませんでした
 
県道727号線でショートカット
・・・にはならんか
 
AM 08:27
嵐への道は、ココに降りて来ます

この人注意
 
AM 08:43
その後県道76号(旧246号)を通って
スタート地点に戻ってきました
 
今回のオマケ

都夫良野にあった「消防信号」表(左から読みます)
打鐘で内容を伝えるのは、なかなかと思いますが
複雑なのは無理なんぢゃ・・・
打つ方も聞く方も全部覚えちゃおらんだろうし
 



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