東海道本線(旧熱海線)真鶴隧道旧線/序章

私が子供の頃、東海道線根府川駅と真鶴駅の間には、幾つかのトンネルと共に
「窓」のあるトンネル、通称「眼鏡トンネル」があった


国道135号(旧真鶴道路)から眼鏡トンネル付近(赤枠内)

え〜と、あの辺だったんだが、、、昔は下から眼鏡穴が並んでるのが良く判ったのになぁ


現在の地図/赤線、青破線(トンネル)が廃止された旧線

昭和47年(1972年)、新しく造られた真鶴隧道に路線は変更
長坂山隧道、八本松隧道、赤沢隧道(これが眼鏡トンネル)は廃止となった

その後、湯河原でバイトなどしてたものだから、よく行き来していた
旧線の分岐などは列車からも見えたので、線路も無くなり、そろそろいい頃合いと判断して・・・


真鶴隧道/熱海側口 (フェンス手前から腕を伸ばして撮影してます)

行け〜!、、なぃ。あぅ! 昔はフェンスなど無かったのに


長坂山隧道/熱海側口 (フェンス手前から腕を伸ばして撮影してます)

普通にこっちから入れたのに、、、隧道口にもフェンスがある

と、大分昔に何度か入ってました
当時はあまり廃っぽく無かったのですが
最近の皆さんの廃レポを見ると、熟成40年。良い感じになってますねぇ


すんません、正直に申し上げます


ハエタタキ/架空裸線路支持柱

コレが見たかったのだよ

長坂山隧道/真鶴側口以外から入った事が無いので、こんなのが有るとは知らなかった
現地ハエタタキの詳細についてしは、ブログ内ページを参照してください
別窓で開く


別ルートでアクセス

かくして、たからったさんの埼玉発 おとなの小探険(http://blogs.yahoo.co.jp/takaratta1152)
『神奈川県真鶴町〜小田原市 東海道本線の廃線探索』(同/35712210.html)
の記事を元に、、、


真鶴隧道旧線区間/線路跡

降り立った。乗り物付きで
ぃゃ、往復すると3.5km位あるから、、以前もチャリが楽だったし

しかし、いきなり驚愕の事実を知る。そんな古くない四輪のワダチがある(赤枠内)
旧線区間に何かあったのか?


と、その前にこの旧線区間、3つの隧道についてちょいと歴史をお浚いしときましょ

現在は東海道本線ですが、この区間の開業した大正11年(1922年)は、
国府津駅から熱海駅までの熱海線でした
当時の東海道本線は、国府津から御殿場経由、現在の御殿場線が本線だったのです

昭和9年(1934年)の丹那トンネル開通まで、この状態が続きます


熱海線/国府津駅−真鶴駅、開業の頃

丁度、↑地図の通り、真鶴まで開業していました

ちなみに、この頃の熱海線は単線で営業
勿論、橋梁や隧道は複線仕様で造られましたが、暫定的に開業したからでしょう

熱海線の延長と共に、平行する熱海軌道組合線(熱海鉄道)も小田原−真鶴間廃止、
省線熱海線/真鶴駅で接続し、真鶴ー熱海間で営業を続けています


そして、 大正12年(1923年)9月1日、正午少し前に関東大震災が発生します


真新しい熱海線は壊滅的被害を受けます(余りに長くなるので省略)


震災後に復興されるのですが、、、


土木学会図書館|土木建築工事画報|第1巻8号 抜粋

この概略図には、八本松隧道、長坂山隧道は記載されてるけど、赤沢隧道はありません


土木学会図書館|土木建築工事画報|第1巻8号 抜粋

八本松隧道の国府津方に、隧道は無かったのです(写真、八本松隧道の手前)
各隧道の震災被害と修復の様子と、赤沢隧道が出来た訳は、各隧道のレポに纏めました


それでは、本編にお進みください

東海道本線(旧熱海線)真鶴隧道旧線/八本松隧道


前のページに戻る inserted by FC2 system