東海道本線(旧熱海線)真鶴隧道旧線/八本松隧道
地図/八本松隧道(緑枠)
まずは3つのトンネルのうち、一番短い八本松隧道から見てみよう
八本松隧道/熱海方口
抗門は震災により崩壊。復旧工事にて積み直されたもの
トンネル内部
開業当初は、アーチ石積み、側壁は木混合セメントだが、現在は異なる
震災の復旧以後にも手が入っている感じだ
トンネル内地面
内部の乾燥している砂地には、訪れた人々の足跡が残る
チャリのタイヤ跡は、たった今付いたもの
八本松隧道/国府津方口
熱海方口が石積みで復旧されたのに対して、国府津方はコンクリの抗門である
短いトンネルで、トンネル上の土山も僅かだ
国府津方抗門一部
石積み抗門の上にコンクリが打たれている、、ぃゃ、これは!(後述)
国府津方抗門の隧道名板
国府津方抗門、海側には隧道名を記した銘板が、かろうじて残っている
大正11年4月竣工時の隧道の長さは250.8尺(76m)
震災の被害報告によると、国府津方抗門より約66尺(20m)の亀裂が著しく、
修復に際して国府津方66尺を切取したとある
従って、復旧時の延長は76-20=56mになった筈である、、、が
現在の地図読みで、八本松隧道は80m近くある。これはどういう事か?
八本松隧道西口抗門/復旧工事終了時の様子
熱海方の復旧された様子。現在(この頁1枚目の写真)の姿となった
が、隧道の向こう側(国府津方)の様子が異なる
八本松隧道熱海方/現在との比較
判り易い様、復旧時と現在の隧道を並べてみる
復旧時隧道は、向こう側右手(海側)に、かつての隧道壁が残っているようである
切取され、短くなった部分だ
視点の違いなどで正確さは無いだろうが、現在の隧道画像と重ねてみると、
その隧道壁分は、現隧道に含まれる
これは個人的見解だが、八本松隧道は、震災復旧時に切取され、20m短くなったが、
その後の改修で再び20m延長された、、と、考えられる
国府津方抗門が、石積み+コンクリ造りなのは、当初の抗門跡を再利用したのではないだろうか
従って、現在の八本松隧道は、竣工時と同じ76m程度に戻っているのである
東海道本線(旧熱海線)真鶴隧道旧線/名称不明橋梁
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